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家族と病院側の交流の場として「家族のつどい」を発足させた。第一回の家族の集いは平成元年11月に開かれた。家族の集い総会は家族の集いの全体会であり、第一回総会は平成2年7月14日に病院で開催された。
松山や宇和島、遠くは津島からの出席者もあった。神一郎は来られる家族に対して「来てくださいでは不親切でしょう。高齢の方々もいるのだから迎えにいきましょう」と言って車で迎えに行った。これにはご家族の方々も「そんなことまでしていただいては罰があたります」といって迎えの車は利用したものの帰りはバスで帰った方もいた。 |
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第一回の院内学会が行われたのは平成10年2月26日のことである。開催の挨拶で神一郎は「…常に患者さまにとって必要なサービスは何かを真剣に考え経営の中に取り入れる努力を続けてきたことが、今日の当病院の評価につながっているものと思われます。…」と述べている。
院内学会では11件の発表と10件の投稿があった。会場には多くの職員とともに車椅子に乗った弘光の姿もあった。“学び”“研究”することを誰より奨励してきた弘光にとって忘れられない日となったことだろう。 |
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ミッドナイトウォーク |
神一郎はさまざまなイベントを街の中に出て実施している。松柏デイケアをはじめ、機会あるごとに地域との交流を意識してきた。それは患者さまの社会復帰にとって地域社会の理解が欠かせないものだからである。従来、イベントは院内で開いてきた。盆踊りやバザーなどは地域にポスターを出し参加を呼びかけたが地域からの参加者はほとんどいなかった。そこで地域の盆踊大会に参加を申し込んだところあっさりとOKが出たのである。
地元の方々にまじって患者さまたちが踊った。平成10年8月16日のことである。それから「3大イベントは街の中で」おこなうようになった。春のバザー、夏の盆踊り、秋の運動会である。
また、職員向けのイベントであるがミッドナイトウォーキングが平成2年から続けられている。このイベントは三崎港フェリー乗り場からくじら病院までの42.5kmを夜中に歩き通すものである。初回の完歩者は27名中16名、それが昨年の第9回大会では外部からの参加者も含め100名がエントリーし50名が完歩した。なかでも徳田真彦君(当時小学校2年生)は最年少完歩記録を更新、職員である母親とけんかしながら42.5kmを歩き通したと広報紙は伝えている。歩き通した参加者の中には「もう二度と出るものか」と感じるナイトウォークであるが、なぜか毎回大勢の参加者があつまるイベントである。 |
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精神障害者の社会復帰を支援するための施設である援護寮「ハーブハウス」と福祉ホーム「アロマホーム」が平成10年、病院東側にオープンした。前年の平成9年にはグループホーム「ラベンダー」「タイム」がオープンしており、向灘の訪問看護ステーションと同じ建物には精神障害者のための共同住宅「ビターオレンジ」を設けている。
神一郎は「医療や福祉といった境界にはこだわりません。患者さまにとって色々な選択肢を作って、一人でも多く社会復帰できるよう手助けしてゆくのが私たちの役割だと考えています」と話している。 |
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くじらクリニックの
サンルーム |
平成11年5月、八幡浜の市街地に八幡浜くじらクリニックがオープンした。院長は神一郎の級友で秋田県出身の大久保房俊医師(内科)である。建物は鉄骨5階建てで、入院設備を持たない診療所にもかかわらず、1階から5階までのすべてのフロアーを使用している。神一郎はここを地域で生活するお年寄りや思春期外来を含めた新しい取り組みを始めるための施設として建設した。 |
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国内研修のみならず海外研修も実施している。神一郎が精神障害者の社会復帰に真剣に取り組むようになった背景の一つに「海外の精神医療を見てきたこと」があげられる。海外では国内と異なり、今まで無理だと考えていたことを、実行していることもある。日本の精神医療が遅れているというのではなく、地域や社会・文化が異なれば発想が異なり、その結果も異なるからである。
医療法人青峰会からも多数の従業員が海外研修に赴いている。青峰会の海外研修の特徴はそれが「研修」であって「旅行」ではないことである。従業員の福利厚生のための慰安旅行は開業当初より続けられており、5年に一度は海外旅行となっている。 |
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案内図やホームページなど患者さま向けの案内は早くから充実していた |
平成11年5月17日、病院機能評価において「精神病院種別A」として認定された。認定番号は第8号であり、先進的な取り組みを行っている病院のなかでも早い方である。 |
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真網代くじらリハビリテーション病院の庭で回る石の風車 |
「ベッド数を減らし、患者さまの社会復帰支援体制を作ることも一段落しました。これからは家族に焦点をあて暴力をテーマとしていきたい」と語る神一郎。真網代くじら病院と新設するクリニックを中心に思春期ケアに乗り出そうとしている。 |
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